61年前の今日の話
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2004/10/12
- メディア: コミック
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ヒロシマのお話。
原爆で生き残れた皆実(原爆から10年後)、皆実の姪(現代)のお話。
印象的だったのは
原爆の心の傷を癒し始めた矢先、皆実のからだに異変が起こり、
「十年経ったけど原爆を落とした人は私を見て
『やった! またひとり殺せた』
とちゃんと思うてくれとる?」
と思いながら彼女が亡くなっていく様はとても悲しかった。
こんな風に思いながら亡くなっていく人は悲しい。
戦争を経験していないとはかくもありがたいものなのか、と思い、
後世まで悲しかったことを語りついでいかないと、また起こるなぁ、でも直接の体験者の命が尽きていく時間の流れの中で、どこまで伝えていけるのだろうと思った。